閑散とした冬の万博記念公園の楽しみ方

 地域別

「どこに行こうかな?」と外出を考える時。
思い浮かぶのは、室内で比較的暖かくて、エンターテイメント、キッチン用品、雑貨、ゲームなど商品を購入したり体験したりできる場所、となれば、大型ショッピングモールとなりそうですね。大阪のショッピングモールといえば、日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY」ではないでしょうか。ホワイトタイガーやワニなどが間近で観られる「NIFREL(ニフレル)」や映画館、幼児向けアトラクションも併設され、買い物とエンターテイメントで1日では回れないほどのボリューム。年始も家族連れ、カップルを中心にごった返しているようでした。

<情報>
名称:エキスポシティ
住所:大阪府吹田市千里万博公園2-1
最寄:大阪モノレール「万博記念公園」から徒歩7分

一方、大阪モノレールの万博記念公園駅からほぼ等距離にある万博記念公園は、閑散としていて人も疎らです。春にはチューリップ、桜などが咲き乱れ、秋は紅葉を楽しませてくれる同園も、冬は青々とした芝生も色褪せて、どこか殺風景でもの寂しい風貌になります。カップルは、中央口付近の太陽の塔で記念撮影をすれば、広大な園内を寒さに堪えながら散策するか、博物館などの限られた室内施設を鑑賞するくらいしかすることがなく、春~秋に比べ盛り上がりに欠けるデートになるかも知れませんね。

「EXPOCITY」へと「あれも見たい!これも見たい!」と慌ただしく向かう人々と、万博記念公園で「何をしようか?」とゆったり過ごす人々がどこか対照的に映りました。例えるならば、エキスポシティがさまざまなものが描かれている見所満載の絵画で、万博記念公園の広場はほとんど何も描かれていない真っ白に近いキャンバスと言えるのではないででしょうか。つまり、万博記念公園を訪れた人々は、自分で何か描かないといけない、いろいろ楽しむことを考えないと、ただボーッと過ごしていては、すぐにやることがなくなってしまう、「寒いから帰ろう」という雰囲気になってしまいそうです。

万博記念公園の広場で盛り上がるカップルやファミリーを見ていますと、手作りの凧上げやバトミントン、フリスビーをしたり、お弁当を食べたりと楽しそうです。当然準備や手荷物となる煩わしさはあるでしょうが、それも含め楽しめる人たちなのでしょう。かさばる重い荷物は、男性担当で、お弁当や写真撮影は女性が担当しているようでした。

新型コロナで人混みへの外出自粛が叫ばれる中、真っ白に近い自宅や広場というキャンパスに何を描くのか、それとも、自分たちでは描けないので、商業施設やアミューズメント施設といった人が描いた(考えた)もので楽しむのか、は人それぞれとは思いますが、不器用でも何でも、自分オリジナルの楽しさを描いてみる、考えてみる、良い機会になるかも知れませんね。
(記事:スタッフ)

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