「結婚」を覚悟する、「看取る」を覚悟する

 別れさせ・復縁事例

■ 現代人は結婚への意識が下がっている
自分が歳を重ねたから感じるのか、「別れさせ屋」として多くの離婚問題・不倫問題を担当しているから感じているのか?は両方ありそうですが、最近に思うのは結婚に対する意識が下がっているように感じています。

”お付合い”の延長線にあるようで、嫌いになれば別れれば良いって感覚の方は多いのではないでしょうか。1980年は離婚件数が約14万件、近年は約20万件と1.5倍にも増えています。その分は人口が増えているのですが、「感覚」の部分では昔と比べて離婚への敷居は低くなっています。以前だと「バツイチ」として戸籍に×があることで「何か原因があるのでは?」とみられる傾向がありましたよね。ですが、近年はバツイチが当たり前のようになり、恋愛関係を作るには大きな問題とはなっておりません。この感覚が変わったように離婚への意識も少なからず変わっているのは間違いないでしょう。

■ 看取る覚悟はありますか?
18歳~28歳だと老後のイメージは付きにくいですよね。親も若くて健康であれば、その弱ったイメージをするのは中々できるものではありません。しかし、人間は確実に老いへと向かっているので日に日に身体は年老いていくものです。「結婚」とは、その老いに対して共に付合いながら生活していくパートナーだと思います。弱ったら助け合い、立ち上がる時の支えてなり、互いが互いを必要とする関係です。なので、20代~30代の若い結婚でも老後をイメージして、その相手が老いたり・病気になっても最後を「看取る」覚悟をもって結婚した方が良いですよね。

同棲や入籍して直ぐだと「最後まで一緒に居る」と思っていますが、人間は馴れ・飽きがあり、どこかで気持ちが冷めてくるものです。この時は、1番最初の気持ちに戻って看取る覚悟があった2人を確認しては如何でしょうか。浮気も一過性であれば、反省して真面目になる人も居ますし、浮気を繰り返すタイプでも美容器になったり、何かの出来事により「浮気しない」と方向転換することも多々ございます。

■ 愛されていることの体験
人間だと遠慮・配慮・嘘がありますので、本音で接してくれることは少ないですよね。なので、分かりやすいのは、犬・猫などのペット゛です。動物は感情表現がストレートなので、会いたかった・一緒に居たいがとても分かりやすいと思います。0歳~2歳だと活発で何をやっても可愛いと思えるので、粗相があっても許容範囲となります。しかし、残念ながらペットが老いるのは人間よりもずっと早いので、8年~15年で寿命を全うしてしまいます。この時に、「看取る」の覚悟があれば歩けない愛犬、ガリガリに痩せ細った愛犬に付き添って食事・トイレの世話ができるでしょう。「かわいい」だけでペットを家族にすれば世話できない…と放棄する方も居られます。この感覚を恋人・夫婦に置き換えて考えてみては如何でしょうか。
(記事:URAKAMI)

この記事をシェアする