独立開業を希望された方と現実

 別れさせ・復縁事例スタッフ

「別れさせ屋で独立したい」
この思いから弊社に来られる方も居られますが、2020年も数名の方が「独立したい」と面接に来られました。通常のスタッフとして頑張りたい!ではなく、先々に独立予定・開業したいとの事なので、「仕事も勉強」という部分は強いですよね。

ただ、残念なのは…。
独立開業で来られる方なのに、現場研修1回目・2回目から「寝過ごし」により研修現場に来れなかったケースもあります。この姿勢ですと、やる気を感じられないので、次から研修に呼ばれることもありません。また、「学ぶ」と言うのは本来は自費で費用負担して学ぶことが基本だと考えて居ますので、スタッフとして働く「雇用」の範囲と独立予定の方が学ぶレベルは大きく違います。ざっくり言うと給料を頂きながら学べると言うのは非常に環境が良いですよね。ですが、本当に学ぶべきことは、そのレベルでは学べませんので、何が必要で・どうすれば良いのか?を考えて居ない方が目立ちます。

例えば大工さんになろうとした場合。
私だったら「無給で良いです」と給与・交通費を頂かずに、職人の技術・段取り・考え方を見て学ぼうとします。勿論、これだけでは学びきれないので「教えてもらう時間」を作って頂いて、その時間に対して対価を支払いたい。と伝えると思います。これは正しいとは言えませんし、正解・間違いはないと思いますが、私ならばそうするでしょう。

ですが、多くの事業では「社員」として経験しながら学んでいくことになります。
この環境は良いと思いますが、経営者の考え方・立ち上げからの過程・考え方までは見えませんので、あくまで「完成系」を知るだけの経験と言えます。やはり、独立したい!と考えるのでしたら更地からどうやって組み立てたのか?を知るべきですし、それをどうやったら知れるのか?を考えないと独立開業しても長続きはしないでしょうね。

別れさせ屋の場合。
探偵も同じで低予算・無資格で開業できるので、不動産などの資格が必要な業界と比べれば経営者の水準って低いと思います。実際、高学歴・高資金の方が「別れさせ屋を開業しよう」って考えにくいですからね。それだけ簡単に開業したいって思える方が集まる業界であることは間違いありません。ただ、そんな敷居の低い業界でもプロ意識を持った方も居られますので、そんな方々は成功して高い生活水準を手に入れています。これはインプット・アウトプットの力が優れているので、誰でもできる事ではないと思いますよ。
どんな業界でも儲かっている人・儲かってない人が居ますので、勝ち組・負け組は出てきますが、その差と言うのは「新しく作れる」か「真似しかできない」の差が大きいです。形のある物は真似しやすいので、一定の真似ができればソコソコはやっていけるでしょう。しかし、真似は真似ですから、伸び悩みがあり、そこから上のレベルに上げれないので競い合いをしたら負ける可能性が高く、そんな方々は淘汰されて消えていきます。

そうならない為にも?
何を学ぶべきなのか、学ぶには何をどうすればよいのか?を考えて行動しないといけませんね。これは恋愛も同じで、成功者の真似をしてもソコソコは成功するのですが、独創性がなければ飽きられて長続きしないので結果的には「寂しさ」を経験することになります。成功するにはインプットする工夫、アウトプットする決断が必要ではないでしょうか。
(記事:URAKAMI)

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