「初夢」で甦った劣等感に苛まれた日々

 勝てる恋愛テク

新しい年を迎え、最初に見る夢を「初夢」といいます。
新年を占う意味でも幸せな夢だと縁起がよいとされることが多いようです。ですが、もし、トラウマチックな夢を見てしまったら、嫌な気分と先行きの不安感しか残らないかも知れませんね。

ある30代後半女性は、頻繁に見る嫌な夢があり、年初もその嫌な夢による目覚めから始まったといいます。20代の頃、営業職だった彼女は、営業部員が一同に集う月初めのミーティングで自分の成績の振わなさを他の営業部員と比較され、劣等感に苛まされた夢を今でも見るそうです。自分は人から嫌われているのではないか、人間としても異性として魅力がないのではないか、そんな風に思い込み、自分に比べれば、明るく社交的で気の利いたことも言えるトップセールスウーマンのほうが誰だって会いたいに決まっている、と自己嫌悪に落ち入るとのことです。

心当たりがある方もいらっしゃるかも知れませんが、夢は明け方に見ることが多く、この時は睡眠が浅い状態のレム睡眠時であると言われています。記憶の整理や定着が行われている時間で、脳が活発に活動しているそうです。夢で昔の嫌な記憶がフラッシュバックするということは、強く印象に残っている、潜在意識の中に深く刻まれていて無意識のうちに何らかの行動指針のようになっているということも考えられるのではないでしょうか。

この女性は、20代で一旦は営業職を離れますが、30代半ばで復帰し、再び20代で勢いのあるセールスウーマンと競い合う道を選んだいいます。毎月の営業成績はランキング形式で比較され、劣等感と自己嫌悪に悩ませられることもありますが、どんなに惨めで辛い思いをしても「今は逃げ出すつもりはない」そうです。

心に深く残る劣等感やコンプレックスがあるということ。そこから逃げ、フラッシュバックしないように記憶を封じ込めているつもりでも、夢やデジャヴ(既視感)として現れることがあります。逃げても逃げても、思い出される悪夢。結局いつかは何らかの形で乗り越えなければいけないと言いますか、立ち向かって克服していかなければならない、いや、もしかすると潜在意識は悪夢を克服したい、悪夢から解放されたいと望んでいるのかも知れません。

初夢はどんな夢を見ましたか?
また、よく見る夢はありますか?
夢を振り返ることで自分の正直な気持ち、課題に気付くことができたならば、それを乗り越えることで見えてくる新たな夢や景色があるのでないでしょうか。
(記事:スタッフ)

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