「嫌い」から「好き」に導く“しつこさ”の作法

 勝てる恋愛テク

しつこい人は嫌われる、といった類いのことを意識したことが誰でもあると思います。自分が一緒にいたいと思っていない人から執拗に誘われたり、欲しいと思っていないものを何度も押し付けられたりした時、「嫌だなぁ」と感じ、ますます嫌気が差してしまったという経験もあるでしょう。そういう経験を踏まえますと、しつこいのはいけないことで、「NO」と言われればあっさり引き下がる人、そもそも人を惹き付ける魅力があるのが人間関係の理想と思われるかも知れませんね。

人が何に価値や魅力を感じるかはその人次第です。例えば極端な例でいいますと、タバコは自分や周囲の人々の健康によくないということが知られていますが、人によってはおいしさやリラックス効果を感じることもできます。つまり、タバコを広める側にも禁煙を訴える側にも言い分があるわけでして、タバコのおいしさやリラックス効果しか見えていない人にとって何度も禁煙を求められることは、しつこい、うっとうしいとなるでしょう。ですが、だからと言って禁煙を訴える側は、訴えかけることを諦めてしまうのか、ということですが、本当にタバコを吸うその人のことを思うならば、健康の大切さを伝え続け、最終的に納得してもらうはずです。

それは人間関係でも同じでして、自分とかかわることで自分にとっても相手にとってもメリットがある、と感じたならば、自分の価値や魅力を訴え続ける使命のようなものがあるのではないでしょうか。1度や2度拒絶された、「NO」と言われたからといってあっさり引き下がって「嫌われなくてよかった」と胸を撫で下ろしている方、それは嫌われていないけれども、あなたに価値や魅力を認めていないということで好かれてもいない、と言えるでしょう。

それでしたら再アプローチが可能な範囲で、多少嫌われても自分の価値や魅力を相手に発信し続けるほうが、恋愛成就や人間関係のステップアップが望めるのではないでしょうか。自分のため、そして相手のために「私はあなたのためにこんなことができますよ」「こんなにも貢献できますよ」と繰り返しアプローチし続ければ、コマーシャル心理のように「この人は自分にとって役立つ存在かも知れない」というニーズの芽が出始め、やがてはあなたが「必要な存在」になるケースもあります。

中途半端だったり、自分本意だったりするしつこさは嫌われて終わりになる可能性が高いですが、どっしりと腰を据えて、相手のことを思い、決して諦めないしつこさは、やがて「嫌い」から「好き」に導くことが可能です。
(記事:スタッフ)

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