“人の心”がない幸せは、黄身のない卵のようなものです

 勝てる恋愛テク

家庭をとるか?、不倫相手をとるか?

性欲の成就を目的とした男性の不倫のケースとは異なり、女性(既婚・子有り)が男性と不倫した場合。その男性にゾッコンになってしまえば、上のような2つの選択肢を強いられるのではないでしょうか。しかも不倫相手の男性にプロポーズされようものならば、女性の心は家庭と不倫相手との間で揺れ動くでしょう。

● 参考例
40代女性(既婚・子有り)は、職場内で同僚の同年代の男性(バツイチ・子無し)と恋に落ちました。夫への恋愛感情は冷めきっていた最中、不倫相手の男性からプロポーズを受け、思わぬ「第2の青春」の前触れに心踊ったといいます。

というのも、女性は10代に恋愛経験もないまま18歳で就職。就職先で夫と知り合い、20歳で結婚して夫の実家へ嫁ぐとすぐに妊娠、出産。家事と3人の子供の子育て、そして仕事に追われるうちに気が付けば40代半ばに差し掛かっていたそうです。諦めていた恋愛をもう一度楽しみたいと思っていたことでしょう。しかし、彼女には心に引っ掛かる存在がありました。数年前に患った脳卒中の後遺症で半身の手足が不自由な夫と3人の子供たちです。

成人していた長男・長女には相談して「そういうことなら」と祝福された。夫の面倒も引き受けると言ってくれたそうですが、結果、女性は「夫や子供を見捨てられない」との思いから、不倫相手の男性に別れを告げ、元の生活に戻りました。

■ 自分の人生における利益が何なのか?
・恋愛感情(ときめき)
・金銭
・性的欲求
・自分のやりたいこと、ライフワーク
・その他の快楽的欲求

など、目に見える利益や現在の困難から解放されたい思いが真っ先に浮かびます。その他の周囲の人々の苦悩は想像できない、気にしてられない、となるかも知れませんね。ですが、自分に不利益が被る、自分の満たしたい欲求を犠牲にしてでも、「人として守るべき道理」があり、そういう意味で彼女の選択は正しかったと思います。

子供たちなど弱い立場の人、弱っている人、困っている人に何の配慮もなく、責任を放棄して、自分だけ助かろうとする。欲求や願望を成就させようとするのは、合理性(効率性)からすれば賢明な判断なのかも知れません。“人の心”を犠牲にして手に入れた幸せがあるとするならば、その幸せって何か大切なものが欠けている。黄身のない卵のように“真っ白”なものである、と感じます。

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