「半沢直樹」第4話が「神回」と言われる理由を解説

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TBS日曜劇場「半沢直樹」
日曜午後9時の第4話(8月9日放送)の反響が8月下旬に入っても止まりません。ネットニュースやSNSで再び主人公の堺雅人さん演じる半沢直樹。香川照之さん演じる宿敵・大和田暁の共闘が注目、「伝説の回」や「神回」と叫ばれ、回想でネット上は大盛り上がりを見せています。

総合視聴率も35.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)を記録しました。2016年10月に総合視聴率の調査が始まって以来、全局ドラマの中で歴代1位だそうです。当ブログでも、以前に「半沢直樹が宿敵・大和田暁の背中を押した一言」を取り上げました。ここで今一度「半沢直樹」、その第4話が「神回」と言われる理由を解説したいと思います。

まず、半沢直樹と大和田暁の関係とは。

<半沢直樹>
「上を目指す」有能な銀行マン。両親が経営していたネジ工場が傾き、銀行に融資を打ち切られ、追い詰められた父が自殺した過去を持つ。亡き父のためにも銀行を変える為、「やられたらやり返す、倍返しだ」をモットーにし、不正など曲がったことを嫌う。

<大和田暁>
半沢直樹の勤める銀行で最年少で常務取締役に抜擢。駆け引きに長け常に冷静沈着。利益のためならば容赦なく人を切り捨てる。半沢の両親の工場への融資打ち切りを宣告し、半沢直樹の父が自殺するきっかけを作った。2013年版で部下の半沢直樹らに不正を暴かれて、取締役たちの前で土下座し、降格を言い渡された。

第4話の見所はですね。
そんな因縁とも言える半沢直樹と大和田暁が結託します。お互いの共通の敵である市川猿之助さん演じる伊佐山泰二らに“倍返し”することです。半沢直樹の試みを妨害する伊佐山泰二らに対向するため、半沢直樹は伊佐山泰二に裏切られた大和田暁に“倍返し”への協力を持ち掛けます。

大和田暁は、部下の伊佐山泰二に裏切られ、言い返すこともできず、膝から崩れ去った後、退散しようとしていました。そんな中、前に現れたのが半沢直樹だったわけですが、以前、自分を土下座させた相手なわけですから当然「死んでも嫌だね!」と突っぱねます。

ですが、伊佐山泰二への悔しさもあってか引き返し、“倍返し”の方法を詰め寄ります。ここで半沢直樹に“倍返し”をやるのか、やらないのか「どっちなんだ!」と迫られ、「やる」と宣言するわけですが、一方は最愛の父を死に追い込んだ相手、一方は自分に土下座をさせキャリアを傷付けた相手。なので、心穏やかではなかったはずです。

そんな因縁を越えて2人を結託させたのは、“勝ち”への執念と見ることもできます。取締役会で伊佐山泰二らに“倍返し”して印象的だったのが、謝罪させられている伊佐山泰二を見て、大和田暁が歯ぎしりをしながら涙を流すシーン。大和田暁はもちろんフィクションの人物ですが、
どんな感情かを想像しますと、半沢直樹に言われなければ、“倍返し”を諦めてしまっていた自分への悔しさの涙だったのかも知れませんね。

第4話終盤での大和田暁は、出向先の子会社から銀行に戻った半沢直樹を帝国航空の再建担当に推薦。大和田暁は「恩返し」と強調しました。銀行への帰任が決まった半沢直樹は、去り際にこんなスピーチを残しています。自分の仕事にプライドを持って日々奮闘し、達成感を得ている人の事を本当の勝ち組と言うんじゃないかと思う。
(1部抜粋)

自分はもう無理、負けて当然、うまくいくはずがない…。仕事や恋愛に限らず、自信を無くせば、半沢直樹の言葉を思い出しては如何でしょうか。

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